「友愛の泉」贈呈式に参加して3つのことを感じました。第1は健康に良い美味しい水を待っていた子供達の素晴らしい笑顔にふれた喜びです。私達は子供達にロータリーマークの入ったマグカップを手渡し、好きなシールを選び、自分の名前を書き入れたマグカップを創って貰いました。
そのマグカップで「友愛の泉」から湧き出た水を一口、二口と飲む、そしてニコッと笑いかけてくれた笑顔は忘れられないものになり、「美味しいよ、有難う」こんな言葉が聞こえてきました。
子供たちによる民族舞踊、それは本当に素晴らしいものでした。ゆったりとしたタイ独特のリズムにあわせた子供とは思えない踊りの完成度、きっと小さい頃から民族舞踊をとおして祖国愛を教えられてきた賜物でしょう。その教育に深い感銘を覚えました。その踊りが終る度に見せてくれた合掌は私達に「如何ですか、楽しんでますか」と囁きかけているようでした。
2番目は現地の皆様の受入体制は私達の想像を超えるものでした。学校はコンケーン市内から車で30分位のところにあります。門には日本とタイの国旗、芝クラブの名前の入った歓迎の大きな看板が、更に学校の校門の前、そして会場の正面にも用意されてありました。
この瞬間、式典・懇親会の式次等を事前に日本で検討してきた私達の思いがまったく不要であったことを知りました。それは大きな驚きであり、感激の瞬間でありました。そのて式典では、私達を一人ひとりに女性がタイの民族衣装であるパーカーマーと呼ばれる布を合掌と「サワディカー」の挨拶と共に腰に巻いてくれたのでした。
「素晴らしい水を有難う」その言葉と心配りに、私達は州知事、教育長、学校関係者さらに地元の方々にもこの「友愛の泉」が大きな喜びを持って受けいれられたことを知ったのでした。
また、地元のケン・クーンRCが前日にわざわざ例会を開いて下さり、バナー交換、ユニークなゲームやショーで素晴らしい時間を創って下さったことにも深く感謝したいと思います。
3番目はこのプロジェクトを推進した10名の素晴らしい仲間との深い絆が生まれたことです。このプロジェクトのスタートにあたってはクラブ内でも賛否両論、いろいろな意見があり、推進にあたってクラブ内の調整という大きな苦労もありました。
彼らはそれらを「子供達に美味しい健康的な水を提供したい、そして健全に育って欲しい」という思いで乗り越えてくれたのです。更に各々が得意分野をいかにしてこの事業に取り組んでくれ、行動力と団結力を発揮してくれたのです。
このプロジェクトをとおして、クラブをこえてロータリアンとして互いを良く知り合い、親睦を深めることができました。この経験は、今後の芝クラブの奉仕活動の推進にあたって大きな力を発揮してくれることと思います。まさに「ロータリーは人を育てる」です。
(2010-2011年度奉仕プロジェクト委員長 斎藤 進一)
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